大嫌いな千瀬くんに、好かれました♡!?〜君に溺れる365日〜
一生の溺愛をここに誓い。
真実×幸せ
千瀬っ……。
気づけば夜は開けていて、周りは涙でびしょ濡れだ。
「千瀬ぇっ……」
そうかすれた声で私は千瀬の名を何度も呼ぶが、千瀬はこの場に来てなんてくれない。
再び涙が溢れる。
すると、ガチャッとドアが勢いよく開いた。
「だぁっれ……?」
瞳に映ったのは、大好きで、1番輝いて見える人、千瀬だった。
「ちとせ……?」
「……」
無視しないでっ……!また優しい笑顔を見せて欲しい……!
「……無視しないで……!」
私は背の高い千瀬にギュッと抱きつく。
「……」
どうして……?
ああっ……そろそろ幻覚まで見えてきた。
千瀬が私に優しかった頃の幻覚だ。