孤独のその先に
『ハァハァ…』


乱れる呼吸を整えることはなく、病室へと向かおうとした_が


目の前にいるのは白い布を被せられて横たわっている琉樹兄の姿。


『おにい、ちゃん…?』


「…最善を尽くしたのですが…」


兄を治療したらしい医者がそう言った。


うそでしょ…


脚から力が抜けていく。
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