孤独のその先に
しばらく沈黙が続く。


どうしよう…なに話そう。


「…なぁ」


すると、朔夜が口を開いた。


「天竜にきてなにか変わったか?」


変わったこと…。


『いっぱい変わったよ』


1年前、琉樹兄が居なくなってから真っ暗だった世界。


生きている意味すら感じることができなかった。
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