孤独のその先に
この人は以前に私の家に来たことがある。


それほど兄と仲がよかった人物。


「まぁそいつのことはわかった。美羽の話ってなに?」


朔夜がそう聞いてくるから、文化祭で起こったことをみんなに話した。


「…なんでそこまでして美羽を抜けさせたいんですか?」


いままで黙っていた永遠が口を開いた。


たしかに…それは私も知らなかった。


すると、小野と呼ばれた人はゆっくりと語り始めた。

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