孤独のその先に
「だよね。最初から答えなんか分かってた。俺もできるだけ情報を君らにあげるよ」


いいの?そうきくと、大丈夫と答えた。


いわゆるスパイ活動になるけど、琉樹のためならなんでもしたいって言ってくれた。


兄のためにここまでしてくれるなんて…


そう思った。


小野くんはあの後倉庫を立ち去った。


彼も彼できっと重いなにかを背負っていたと思う。


ましてや親友を殺した当事者が恩人なのだから。
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