孤独のその先に
『ありがとうございます。話してくれて』


「いいのよ。私にも重い罪があるから」


そう言って悲しく目を伏せる希咲さん。


『…いつかは分からないけど、今度はちゃんと親子になりたい』


それがわたしの今の気持ち。


もう過去は塗り替えることはできない。


それなら、新しい未来をつくればいい。


『だから、今度ゆっくりお茶でもしませんか?』


今はまだ慣れないけど、ゆっくりお母さんって呼べる日がくるといいな。
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