孤独のその先に
「大丈夫?痛かったらおんぶしてあげるよ?」


いや、流石にそこまで大事にはしたくない。


『…大丈夫です』


そこで初めて彼女の顔が見えた。


うわ、すっごく美人。


ブラウンのショートヘアがよく似合ってる。


「そんな堅くならないでよ。あ、名前言ってなかったね」


彼女は葉月 沙耶【はづき さや】と名乗った。
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