孤独のその先に
全員私を見るなり〝誰?〟とでも言いたそうな表情を浮かべる。


「さっき襲われそうなところを助けたんだけど、お腹殴られたみたいで痛そうだったから連れてきたの」


葉月さんがそう説明すると、1人の男の人が立ち上がった。


「そうか。おまえ、名前は?」


黒髪の男。


『…如月 美羽』


またもや、その場がシーンとなった。
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