孤独のその先に
-朔夜 side-


バンッ!


美羽の父が美羽に銃口を向けた瞬間、俺は美羽目がけて走った。


ぎゅっとか細い身体を抱きしめ、守った。


それと同時に、腹部に激痛が走った。


息をすることでさえ痛い。


視界をあけると、泣きそうな美羽の顔。


なんでそんな悲しい顔すんだよ…。


俺はもうお前が泣くところを見たくない。


『好き、だ。美羽』
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