孤独のその先に
うわ、すごいはやい。


景色が次々と変わっていく。


一度だけ琉樹兄のバイクに乗ったことがある。


あのときは本当に怖くてしがみついてたっけな。


いま思うと懐かしい。


そんな思い出を噛み締めるかのように


朔夜の腰にまわしている腕に力を込めた。


__数十分で着いた。


…大きい。
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