孤独のその先に
朔夜が背中をさすってくれる。


その優しさが今はほんの少し痛く感じる。


『なんでよ…ッ』


神様、どうしてこんなにも苦しめるんですか?


こんなの不公平すぎる。


よりによって血の繋がってる家族だなんて。


お兄ちゃんは気づいてたの…?


実の父親によって殺されるって。


そのときの恐怖や、哀しみなどの気持ちを思い知ることはできない。


どれだけ辛かったことか。
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