王子系ドクターと溺愛新婚生活〜家政婦ですが結婚するなんて聞いてない!〜
6.ふたりの時間はとびきり甘く
爽介さんの言った通り、朝食後に甘い1日が始まった。
とは言っても、家事をしない訳にはいかないので、まずは終わらせようと思ったのだけれどーー。
「僕も手伝うよ」
そう言った爽介さんと一緒にやることになった。
「分かりました!じゃあ、私は洗濯と掃除しちゃうので、爽介さんは洗い物お願いします」
「うん、任せて」
自信たっぷりに答えた爽介さんに、朝食に使った食器を任せて、私は脱衣所に向かい、洗濯機を動かす。
とは言っても、洗濯物と洗剤を入れてスイッチを押すだけで終わるのだけれど......。
私は、動いたのを確認してから1度リビングに戻った。
「......爽介さん?えっと、それは何をしてるんですか?」
リビングに戻り、キッチンを見た私は、思考回路が一瞬止まった。
爽介さんに頼んだのは、洗い物だ。
そのはずなんだけれど、何故か私が朝ごはんを作った時よりキッチンは汚れていた。というより、物が溢れていた。