王子系ドクターと溺愛新婚生活〜家政婦ですが結婚するなんて聞いてない!〜
だけど、食洗機だと汚れが落ちない時もあるし、掃除も大変そうなので、食器乾燥機だけ使うことにしている。
だけど、それも知らなかったとは......。
「わかった」
そう言った爽介さんは、私の横に並び、ワクワクした顔で私が洗い始めるのを見ていた。
「ちなみに、これが洗剤です」
スポンジは見てわかったのだろうけれど、洗剤はポンプ式のボトルに入っている。
しかも、このキッチンに合わせたオシャレ容器に入っていた。
きっと、そのせいで中身が何なのか分からなかったのだろう。
手際よく洗いながら、終わったものを爽介さんに手渡す。
初めは、戸惑っていた爽介さんも、やっていくうちに慣れてきたのか、恐る恐る動いていたのが、スムーズに動けるように変わっていた。
そんな様子を見て、なんだか微笑ましく思ってしまう。
また、新たな一面を知ることが出来た。
「この後はどうするの?」
「蓋を閉めて、スイッチを押すだけです。やります?」