王子系ドクターと溺愛新婚生活〜家政婦ですが結婚するなんて聞いてない!〜
そして、そのまま寝室に行き、ベットの上に降ろされた。
「ちょっとまってて」
私に布団をかけてから、爽介さんはそう言って部屋を出ていく。
未だにボーっとして、力が入らない。
軽く目をつぶりながら、爽介さんが戻ってくるのを待った。
たぶん、数分だったと思う。上半身だけ着替えて、手には冷たいタオルと水を持って、爽介さんは戻ってきた。
「大丈夫?」
手を借りて起こしてもらいながら、ゆっくり水を飲ませてもらうと、少し楽になった。
「飲めた?」
「は、い」
まだ目眩はするけれど、話せるくらいにはなってきた。
「飲めなかったら口移ししてあげようと思ったのに」
「っ!?」
もう、反撃する元気もないからやめて欲しい。
でも、いたずら顔の爽介さんを見たら、本気ではない事がわかった。
「うそだよ。ゆっくり寝てな」
だよね、良かったーー。
再びベットに身を預けると、目元に冷たいタオルを載せられた。
「んっ......」