王子系ドクターと溺愛新婚生活〜家政婦ですが結婚するなんて聞いてない!〜
何も言わない私が、不安になったと思ったらしい爽介さんは、安心させる為なのか、色んなことを伝えてくる。
「僕はここの外科チームに入っているんだけど、まだ下っ端なんだ。だから、雑用も多いんだけどーー。あ、ちなみに葵ちゃんは、ここの外科チームの事知ってる?」
高級都市の外科チームと言ったら、日本でトップ5に入る優秀なチームとして、有名だ。
そのチームに、爽介さんが入っていて、私はそんな凄い人と結婚してしまったと......。
もう、何がなにやら、ついていけない。
「し、ってます。......あと、葵でいいです」
「いいの?じゃあ、葵って呼ぶよ」
あ、仕事の事を話すのでは無いのか。
爽介さんにとっては、仕事よりも呼び方の方が大事だったらしい。
必死について行こうと、頭を整理させている私に、爽介さんは最後、爆弾を落とした。
「あと、ちゃんと溺愛するから安心してね」
思考回路がフリーズする。