王子系ドクターと溺愛新婚生活〜家政婦ですが結婚するなんて聞いてない!〜
3.結婚は運命の相手と
翌朝、窓から差し込む陽の光で起きた。
「おはよう」
普段なら、聞こえるはずのない他人の声に、ぼーっとしていた頭が一気に冴える。
パチッと目をやけると、目の前には爽やかな笑顔があった。
まさか、寝顔を見られていた?
恥ずかしい。
「支度したら、今日は出かけるよ」
そうだった。空けといてと、言われたのだ。
緊張とドキドキで寝れないと思っていたのに、いつの間にか寝ていたらしい。
おかげでスッキリした目覚めだ。
「分かりました」
ベットからでて、1度私の部屋に戻り服を着替える。
出かけるということは、用意されていた服を来た方がいいのだろう。クローゼットの中から、比較的落ち着いている服を取り出した。
中には、ドレスみたいな物や一体いつ着るんだと突っ込みたくなる様な服もあったけれど、普通の服もあってよかった。
ブランド物ってことには変わりはないんだけど......。
見た目はシンプルだけれど、触り心地は一級品だと分かる。