王子系ドクターと溺愛新婚生活〜家政婦ですが結婚するなんて聞いてない!〜
年下の女の子が頑張っている姿をこんなに見せているのに、僕が逃げる訳にはいかないじゃないか。
やる事は変わらないけれど、気持ち的には彼女のおかげで少し軽くなった気がした。
「うん?がんばって!」
彼女はなんの事か分からないはずなのに、何も聞かずに、そう応援してくれた。
それから僕は、生まれ変わったように髪を短く切って、父の病院に転職する。
もちろん、あのひまわり柄のシュシュは今でもデスクに飾ってあるけれど、あれ以来、彼女には1度も会わずに仕事に専念した。
凄いのは親だけと言われないように、誰からも文句を言わせないように実力を磨いていったのだった。