王子系ドクターと溺愛新婚生活〜家政婦ですが結婚するなんて聞いてない!〜
そう言って、詳しい内容を伝えた。
そして、その数時間後には、僕の手元に橋本からの資料が届けられていたーー。
さすが、仕事が早い。だけど、その内容は......。
僕は直ぐに電話をかける。
「橋本、これはどういうことだ」
『すみません、調べたのですが出てこなくて......。
お坊ちゃまの居た病院のカルテも見せて頂いたのですが、どうやら引っ越した様で家は別の方が住んで居られました。それ以降は行方が分からず......。もっと詳しく調べるようでしたら、探偵を雇いますがどうされますか?』
探偵なんて雇ったら、すぐ父にバレるに決まっているじゃないか。
だからといって、1度調べ始めたのにこのまま諦めるのも性にあわない。
僕が調べてもいいけれど、きっと同じ事しか出てこない気がする。
『お坊ちゃま、提案があるのですがよろしいでしょうか?』
「なに?」