王子なドクターに恋をしたら

堕ちるのに時間なんて必要ないよね?





「ねえ、あたしのこと好き?」

「うん、好き」


聞くあたしも大概だけど
いい大人のくせして無邪気に即答する彼に
かくっと首をもたげて苦笑いが溢れた。


クスクス笑う彼の、澄んだ泉みたいなブルーの瞳を見つめると
愛おしそうに見つめ返してくれる。


出会うはずの無いあたし達が
こうやって見つめ合えるのは

偶然?必然?

なんでもいいか。


「大好き、和泉くん」

「フフ…可愛いなちゆは」


チュとキスを落した彼の瞳が
急に色っぽくなって目が離せなくなる。



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