王子なドクターに恋をしたら
こんな一軒家ぽんと買っちゃうなんてどういう金銭感覚なんだろう?
御曹司って言ってたからブランドバッグ買う感覚と一緒とか?
まさかね…。
「契約は終わったけど、多少リフォームもするから出来上がったらちゆに教えようと思ったんだ」
「すごい…ここが和泉くんの家…」
デッキから家を見上げると2階にもバルコニーがあって眺めが良さそう。
でも家のことよりも和泉くんが毎月こっちに来る事が嬉しくて和泉くんと目が合うと思わず抱き着いていた。
「この次はいつ逢えるんだろうって思ってた。嬉しい!和泉くんと毎月逢える!」
「うん。休みも含めると一週間こっちにいられるよ。だからその間、ちゆもここに泊まって欲しいな」
「うん!」
機嫌よく返事をすると愛おしそうに目を細めたブルーの瞳がキラリと光った気がした。
引き込まれるように見つめ合っていると優しいキスが降ってきた。
家具などはちゆの好きにしていいよって言われたけどあたしの家じゃないのにいいのかな?
でもなんだかワクワクしてどんな感じがいいか考えるのがとっても楽しみ。
和泉くんがいない間の家の管理も仰せつかって責任重大だ。