王子なドクターに恋をしたら
交互にお風呂に入ってソファーにゆったりと寛ぎながら明日からの一週間のことを話し合う。

和泉くんは病院では月曜日から金曜日まで外来を中心に勤務に当たるそうで、院長先生に付いて勉強したり手術の助手に入ったりはするけど基本的に夜勤は無いそう。ただ不測の事態になった時は夜中でも呼び出されるし帰れないこともあるから前のように外でずっと待ってるなんてことはしないように、と釘を刺された。

展望台でずっと和泉くんを待ってた事は今でも思い出すと苦い思い出だけど、和泉くんもそうだったみたいで心配かけて申し訳無い。
これからはこの家があるからもうそんな無茶はしないと心に誓う。
でも、起きて待ってるくらいいいよね、と思ってたら、起きて待ってることも禁止!必ず先に休んでること!とそれも釘を刺されてしまった。
え〜〜〜…と非難の声を出す前にまた有無も言わさない笑顔であたしを見つめてくる。
ブルーの瞳がキラリと光った気がしてピクリと反応したあたしは素直にはーいと言っていた。

あたしが無理したせいで和泉くんは心配症になっちゃったかな?

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