王子なドクターに恋をしたら
あたしって現地妻だったの?
……
「え?来れなくなったの?」
「うん、手術も入ってて忙しくて、その上論文出せって上司からの命令で…他にも色々と…」
「そう…またすぐに逢えると思ってた…」
こちらに来るサイクルの間に明日美の結婚式があってまたすぐに逢えると思ってたからがっかりだ。
しかも来る予定だった2日後はあたしの誕生日だった。
「ごめんね…」
電話口で申し訳なさそうな声にあたしは何も言えなくなった。
でもお仕事なのだから仕方がない。
「うん…わかった。和泉くんお仕事頑張ってね」
「…ありがとう、ちゆ」
電話を切って、ふう〜とため息が出た。
今まで日程がずれた事はあったけど来れなくなったのは初めてで、誕生日を一緒に過ごせると思ってただけにしょうがないと思ってもやっぱり落胆は否めない。
いつでも逢えるわけじゃないから尚更寂しいって思ってしまう。
来月は来れるよね?
窓から見える夜空には丸い月が浮かんでる。
初めて和泉くんと見た月は綺麗だった。
なのに今はぽっかり穴が開いたように見えて虚しく見えてしまう。
「え?来れなくなったの?」
「うん、手術も入ってて忙しくて、その上論文出せって上司からの命令で…他にも色々と…」
「そう…またすぐに逢えると思ってた…」
こちらに来るサイクルの間に明日美の結婚式があってまたすぐに逢えると思ってたからがっかりだ。
しかも来る予定だった2日後はあたしの誕生日だった。
「ごめんね…」
電話口で申し訳なさそうな声にあたしは何も言えなくなった。
でもお仕事なのだから仕方がない。
「うん…わかった。和泉くんお仕事頑張ってね」
「…ありがとう、ちゆ」
電話を切って、ふう〜とため息が出た。
今まで日程がずれた事はあったけど来れなくなったのは初めてで、誕生日を一緒に過ごせると思ってただけにしょうがないと思ってもやっぱり落胆は否めない。
いつでも逢えるわけじゃないから尚更寂しいって思ってしまう。
来月は来れるよね?
窓から見える夜空には丸い月が浮かんでる。
初めて和泉くんと見た月は綺麗だった。
なのに今はぽっかり穴が開いたように見えて虚しく見えてしまう。