王子なドクターに恋をしたら
「そう…なんだ」
「もちろん高槻先生は全く相手にしてないから安心して」
「うん…」
そこはもちろん和泉くんを信じてるから大丈夫…とは言えない。
あたしにはまだ和泉くんについて聞かなきゃいけないことがある。
「ねえ明日美。和泉くんってもしかしてここ最近病院に来てたりする?」
「え?え〜っと…」
「…来てるんだね」
言い淀む明日美に答えはわかってしまった。
和泉くんは変わらずこちらの病院に通ってる。
あたしには逢うこともせず…。
だから明日美はあたしが結婚式以来逢ってないと言って驚いたんだ。
「あの…担当患者さんを診るため月に二度ほど日帰りで…だからきっと忙しくて千雪に逢う時間がなかったんだよ…」
弱々しくあたしを慰めてくれる明日美を見てあたしも気の抜けた笑いしか出なかった。
前はちょっとでも時間が空いたら逢いに来てくれたのに…とまた我が儘なあたしが出てきそうになる。
そして最大の疑問。
「和泉くんってさ、結婚してたの?」
「へえっ!?まさか、そんなことまであの人言ってたの?」
「うん…」
やっぱりこのことも明日美は知ってたらしい。
ずんと気持ちが落ち込んでいく。
「ちっ違うから!それはあくまでも噂!高槻先生が現地妻なんて作る人じゃないのは千雪が一番わかってるでしょ?」
「もちろん高槻先生は全く相手にしてないから安心して」
「うん…」
そこはもちろん和泉くんを信じてるから大丈夫…とは言えない。
あたしにはまだ和泉くんについて聞かなきゃいけないことがある。
「ねえ明日美。和泉くんってもしかしてここ最近病院に来てたりする?」
「え?え〜っと…」
「…来てるんだね」
言い淀む明日美に答えはわかってしまった。
和泉くんは変わらずこちらの病院に通ってる。
あたしには逢うこともせず…。
だから明日美はあたしが結婚式以来逢ってないと言って驚いたんだ。
「あの…担当患者さんを診るため月に二度ほど日帰りで…だからきっと忙しくて千雪に逢う時間がなかったんだよ…」
弱々しくあたしを慰めてくれる明日美を見てあたしも気の抜けた笑いしか出なかった。
前はちょっとでも時間が空いたら逢いに来てくれたのに…とまた我が儘なあたしが出てきそうになる。
そして最大の疑問。
「和泉くんってさ、結婚してたの?」
「へえっ!?まさか、そんなことまであの人言ってたの?」
「うん…」
やっぱりこのことも明日美は知ってたらしい。
ずんと気持ちが落ち込んでいく。
「ちっ違うから!それはあくまでも噂!高槻先生が現地妻なんて作る人じゃないのは千雪が一番わかってるでしょ?」