王子なドクターに恋をしたら
そして、お兄さんの奥さんの叶さんと初対面を果たした。
甥っ子の來翔くんは寝てしまったようだ。
「え、あたしの一つ下?」
思わずまじまじと叶さんを見てしまった。
叶さんは同じ年に生まれたけど学年が一つ下。なのにすでに結婚してもうすぐ年子のお母さん。しかも笑顔の可愛らしい人で洗練された立ち居振る舞いにセレブ感が漂っている。
叶さんは幸せが滲み出ていて張り合うのもおこがましいけどなんだか敗北感を感じた。
なんでかな?情けないわ、あたし。
「和泉さんからよく千雪さんのお話聞いてましたから、会ってみたかったので嬉しいです」
「あたしの話を?」
にっこり可愛らしい笑顔をあたしに向けてくれる叶さんだけど、え?どんな話してるの?と、隣の和泉くんを見ると目を泳がせ鼻をぽりぽり掻いてる。
「それはもう可愛い彼女なんだっていつも自慢してましたよ?私は楽しく聞かせてもらいましたけど、流星さんは弟の惚気話は聞くに耐えないと言ってました」
「え?」
「叶ちゃんそれは言わないでほしかった…」
「あらやだ、ここでものろけ話してたのね、和泉さんはうちに来ても千雪さんの話しばっかりよ」
「聡子さんまで…」
クスクス二人に笑われて顔を覆い項垂れてる和泉くんの耳が真っ赤だ。
話題にされたあたしまで恥ずかしくて縮こまってしまった。
でも和泉くんは離れていてもあたしの事想ってくれてたんだと思うと嬉しい。
甥っ子の來翔くんは寝てしまったようだ。
「え、あたしの一つ下?」
思わずまじまじと叶さんを見てしまった。
叶さんは同じ年に生まれたけど学年が一つ下。なのにすでに結婚してもうすぐ年子のお母さん。しかも笑顔の可愛らしい人で洗練された立ち居振る舞いにセレブ感が漂っている。
叶さんは幸せが滲み出ていて張り合うのもおこがましいけどなんだか敗北感を感じた。
なんでかな?情けないわ、あたし。
「和泉さんからよく千雪さんのお話聞いてましたから、会ってみたかったので嬉しいです」
「あたしの話を?」
にっこり可愛らしい笑顔をあたしに向けてくれる叶さんだけど、え?どんな話してるの?と、隣の和泉くんを見ると目を泳がせ鼻をぽりぽり掻いてる。
「それはもう可愛い彼女なんだっていつも自慢してましたよ?私は楽しく聞かせてもらいましたけど、流星さんは弟の惚気話は聞くに耐えないと言ってました」
「え?」
「叶ちゃんそれは言わないでほしかった…」
「あらやだ、ここでものろけ話してたのね、和泉さんはうちに来ても千雪さんの話しばっかりよ」
「聡子さんまで…」
クスクス二人に笑われて顔を覆い項垂れてる和泉くんの耳が真っ赤だ。
話題にされたあたしまで恥ずかしくて縮こまってしまった。
でも和泉くんは離れていてもあたしの事想ってくれてたんだと思うと嬉しい。