王子なドクターに恋をしたら
和泉くんの別の顔?
通路を歩く看護師さんや患者さんまでもがあたし達を見て驚いた顔をする。
きっと和泉くんはこちらでも有名なんだろう。特に女性の視線が痛い。
気後れして手を離そうとしたら逆に指を絡めて恋人繋になりちょっと焦った。
「い、和泉くん?」
ずっと無言の和泉くんは返事もせず、階段を降り外へ出てしまった。
かなり注目を浴びていた病院内とは違って外に出るとそれほど視線は痛くない。
和泉くんはそのまま桜並まで来て立ち止まった。
「桜、もう満開だね」
「え?うん」
なんの脈絡もない会話に生返事をして上を見上げた。
空がピンク色に霞んで見える。とっても奇麗だ。
「ふ…」
同じように見上げていた和泉くんが急に頬を緩ませた。
「まさか、ちゆが黒崎さんに喰ってかかるとは…驚き過ぎて止めに入るのも忘れていたよ」
「えっ!あの、あれはちょっと頭にきたもんだから…」
クスクス笑う和泉くんは横目であたしを見てまた笑う。
なによう…無言だったくせに急に思い出し笑いなんかしちゃって。恥ずかしいじゃない。
「ちゆ、ありがとう」
「えっ?」
「庇ってくれて嬉しかったよ。僕の彼女は頼もしいな」
クスクス笑ってた和泉くんが穏やかにあたしに笑いかける。
きっと和泉くんはこちらでも有名なんだろう。特に女性の視線が痛い。
気後れして手を離そうとしたら逆に指を絡めて恋人繋になりちょっと焦った。
「い、和泉くん?」
ずっと無言の和泉くんは返事もせず、階段を降り外へ出てしまった。
かなり注目を浴びていた病院内とは違って外に出るとそれほど視線は痛くない。
和泉くんはそのまま桜並まで来て立ち止まった。
「桜、もう満開だね」
「え?うん」
なんの脈絡もない会話に生返事をして上を見上げた。
空がピンク色に霞んで見える。とっても奇麗だ。
「ふ…」
同じように見上げていた和泉くんが急に頬を緩ませた。
「まさか、ちゆが黒崎さんに喰ってかかるとは…驚き過ぎて止めに入るのも忘れていたよ」
「えっ!あの、あれはちょっと頭にきたもんだから…」
クスクス笑う和泉くんは横目であたしを見てまた笑う。
なによう…無言だったくせに急に思い出し笑いなんかしちゃって。恥ずかしいじゃない。
「ちゆ、ありがとう」
「えっ?」
「庇ってくれて嬉しかったよ。僕の彼女は頼もしいな」
クスクス笑ってた和泉くんが穏やかにあたしに笑いかける。