王子なドクターに恋をしたら
和泉くんは空を見上げ「雲行きが怪しくなってきたね。ちゆはもう帰った方がいいよ」と、僕も仕事があるからとあたしを置いて戻ってしまった。
空を見上げても青空の中に雲が流れてるだけ。
どこが怪しいって?和泉くんの方じゃないの?
ムッとして頬を膨らませてると、ブワッと強風が吹いて桜が渦を巻くように舞い散った。
なんだか気分最悪。
あの後、聡子さんのお買い物に付き合って帰る頃に雨が降ってきた。
今は叶ちゃんのお宅で聡子さんとお茶をしてる。
「桜、せっかく満開に近いのに散ってしまいそうねえ」
「そうですね…」
窓の外は風が吹いて雨足も強くなっている。春の嵐といったところか。
和泉くんの言った通りでますます機嫌が悪い。
それもこれも和泉くんが何かをごまかしてる気がするから。
村山って人に対する態度、パワハラ上司の発言やあの小さな女のコのこと、些細なことかもしれないけどあたしの知らない和泉くんがいるような気がしてならない。
斗浦部にいるときの紳士で誠実で優しい和泉くんが全て嘘とは思わないけどもしかして彼の一部に過ぎないのかな?
そんなことを勘ぐってしまった。
空を見上げても青空の中に雲が流れてるだけ。
どこが怪しいって?和泉くんの方じゃないの?
ムッとして頬を膨らませてると、ブワッと強風が吹いて桜が渦を巻くように舞い散った。
なんだか気分最悪。
あの後、聡子さんのお買い物に付き合って帰る頃に雨が降ってきた。
今は叶ちゃんのお宅で聡子さんとお茶をしてる。
「桜、せっかく満開に近いのに散ってしまいそうねえ」
「そうですね…」
窓の外は風が吹いて雨足も強くなっている。春の嵐といったところか。
和泉くんの言った通りでますます機嫌が悪い。
それもこれも和泉くんが何かをごまかしてる気がするから。
村山って人に対する態度、パワハラ上司の発言やあの小さな女のコのこと、些細なことかもしれないけどあたしの知らない和泉くんがいるような気がしてならない。
斗浦部にいるときの紳士で誠実で優しい和泉くんが全て嘘とは思わないけどもしかして彼の一部に過ぎないのかな?
そんなことを勘ぐってしまった。