王子なドクターに恋をしたら
「ねえちゆ、何怒ってるの?」
「別に、怒ってないけど」
と、言いつつ半目でじろりと睨むあたしに和泉くんは苦笑いを溢した。
珍しく5時頃帰って来た和泉くんと一緒に商業施設マホロバの中にある和食屋さんに夕食を食べに来た。
個室のお座敷席に通され、それはそれは上品で絶品の幕の内御膳と美味しい日本酒を頂き舌はこの上なく至福なのだけど、いかんせん、ここまで来るのに色々あってあたしの機嫌はダダ下がりだった。
「今日は目立ちすぎたみたいで、ごめんねちゆ」
「和泉くんは自分の注目度をわかってないよね」
「そんなことは…ないと思うけど…」
やっぱり怒ってるじゃんと小さく呟き、しゅんとうなだれる和泉くんを見てふんと鼻を鳴らした。
和泉くんが仕事が終わる時間にマホロバのホールで待ち合わせをしたあたしがボーと待ってると女性3人組に声を掛けられた。
和泉くんの同僚の看護師さんだそうで、昼間病院内で手を繋いで歩いてたのを見られていてあたしを見るなり囲まれた。
「あなた病院内で高槻先生と手を繋いでいた人でしょ?」
「まさか高槻先生の彼女?」
「ウソー!なんかイメージ違う」
「もっと美人で知的な人が彼女だと思ってた」
「こんな子でいいならあたし達でも良くない?」
「別に、怒ってないけど」
と、言いつつ半目でじろりと睨むあたしに和泉くんは苦笑いを溢した。
珍しく5時頃帰って来た和泉くんと一緒に商業施設マホロバの中にある和食屋さんに夕食を食べに来た。
個室のお座敷席に通され、それはそれは上品で絶品の幕の内御膳と美味しい日本酒を頂き舌はこの上なく至福なのだけど、いかんせん、ここまで来るのに色々あってあたしの機嫌はダダ下がりだった。
「今日は目立ちすぎたみたいで、ごめんねちゆ」
「和泉くんは自分の注目度をわかってないよね」
「そんなことは…ないと思うけど…」
やっぱり怒ってるじゃんと小さく呟き、しゅんとうなだれる和泉くんを見てふんと鼻を鳴らした。
和泉くんが仕事が終わる時間にマホロバのホールで待ち合わせをしたあたしがボーと待ってると女性3人組に声を掛けられた。
和泉くんの同僚の看護師さんだそうで、昼間病院内で手を繋いで歩いてたのを見られていてあたしを見るなり囲まれた。
「あなた病院内で高槻先生と手を繋いでいた人でしょ?」
「まさか高槻先生の彼女?」
「ウソー!なんかイメージ違う」
「もっと美人で知的な人が彼女だと思ってた」
「こんな子でいいならあたし達でも良くない?」