王子なドクターに恋をしたら
「おかえりなさい和泉くん!」

「ただいま、ちゆ」

出迎えた千雪を抱きしめキスをした。
白い小さな一軒家。
ウッドを基調にしたインテリアに思い出の写真達。
二人で暮らすこの家が一番落ち着く。

甘い唇を十分堪能した後は二人でバルコニーから見える広い海を眺めた。
何もない田舎町の風景。
千雪の好きな景色は僕の好きな景色になっていた。

「和泉くん初出勤どうだった?」

「うん、ほとんど知ってる人たちばかりだしこんな僕を歓迎してくれたよ」

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