あのときのキスを
目の前で涙を流し続けるほのかを見ているうちに、俺の胸は破けそうに苦しくなった。

涙は止まらない。指でぬぐっても零れ落ちてくる。

ほのか。泣かないで。


お願いだから、泣かないで。

お前の気持ちは俺がよくわかってる。だから。




そのとき、激しく揺さぶられるように俺の感情はコントロールが効かなくなっていた。



そしてついに、俺はその行動に出てしまったんだ。

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