あのときのキスを
******************************

どんなに確かめたくても、確かめてはいけない、その体の温度。

どんなに重ねたくても、重ねてはいけない肌-。

俺はそのとき、踏み外しそうになった。

気持ちを抑えられない自分がいた。

キスしたい、という思いは俺を支配して突き動かした。

なんとかその欲望に抵抗して、唇の間に指先を差し入れた。



俺はあの時の感触を、心の奥にずっとしまって生きていくつもりだ。

可愛い妹・ほのか。

お前が幸せなときも、傷ついたときも、俺はそばで見守っているよ。



花火の季節には、あの一瞬の出来事を思い出して、自分の指先を唇に押し当てるだろう。

******************************

*Fin.*

最後まで読んでくれてありがとう。
恋にはいろいろな障壁があります。でも、人を好きになるのはとても素敵なことだと思います。たとえかなわなくて傷ついても、たくさんの人を好きになれる人は幸せだと思います。


ひとことでもいいので感想を書いていただけると嬉しいです。

ありがとうございました★
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