SIREN
「違ぇよ。電話の向こうから聞こえてきたんだよ」
「お前女趣味悪いな」なんて、余計な一言を言って紅蓮は車に乗り込んだ。
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「どうする?倉庫寄っていく?徠いるかもよ」
暫くして、倉庫に近づいてきて紅蓮にそう聞いた。
「あー、今日はいい。前に行ったしな」
よっぽど仕事で疲れたのか、背もたれに寄っかっていた。
「りょーかーい」
じぁあこのまま家に帰ろうと、角を曲がり公園の前を通ったとき突然紅蓮が声を上げた。