SIREN
新城 肇遙 side


 「あ、……やぁ……っ」


 甘ったるい女の声が部屋に響く。

 それが五月蝿くて、キスでその口を塞いだ。


 「ん、っ」


 腰を少し振っただけで卑猥な音がする。


 ……あーあ、今回はハズレだな。


 まず香水臭い。


 それに1番重要なのが、締まりが弱い。


 これじゃあ、イケるもんもいけねぇよ。


 そんなことを心の中で思っていたら、タイミングがいいのか悪いのか、ベットの脇に置いてあったスマホがなった。



 
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