終わらない恋を、キミと。
笑う朔の腕の中で、ふんがふんが怒っていると今度は階段の方から
「アンタ達、朝っぱらから煩(うるさ)いわよぉ」
ふぁ~っとアクビをしながら8つ上の姉、綾子(あやこ)が起きて来た。
「あや姉、だって朔がぁ~」
「だってじゃない!近所迷惑だからね」
「結香。俺腹減ったぁ」
「あ、そうだ。結香、わたし今日お弁当要らないから。よろしく~」
それぞれ好き勝手言って、朔は居間でゴロゴロし始め、あや姉はお風呂場へと散らばっていった。
我が家のごはん係はわたしだ。
あや姉は破滅的に家事全般がが出来ない。
その代わりに仕事はバリバリこなすキャリアウーマン。
朔はキレイ好きだから、掃除を得意とする。
彼は野球少年で今の私立高校には特待で入学して、1年生ながらに4番バッターをつとめている。
そして、わたしはと言うとーーー