お見合いは未経験
「柳田くん、こちらは成嶋葵さんです。今度、成嶋さんのエリアでもセミナーをやりたいそうで、勉強のために今日は研修に来られてます。案内をよろしくお願いします。」
「はいっ!」
元気いいなあ。
柳田は、物怖じしなくて、素直なところが、炯のお気に入りポイントなのだろう。
裏表のないそういう素直な人物を育てるのが、成嶋は好きなことを葵は知っている。
「よろしくお願いします。」
と葵が頭を下げると、
「柳田くん、先に言っておくけど、彼女は成嶋部長の奥様だから。」
と榊原の突然の宣言だ。
「はっ、はい?!」
突然で驚く、が、柳田はもっと驚いたようで、返事をした声が裏返っていた。
そんなに、驚かなくても…。
「あの、それ内緒でお願いします。」
口元に人差し指をあてて、目を笑ませる葵だ。
「大丈夫ですよ、葵さん。柳田は成嶋さんと面識あるので。今度一緒に仕事する予定ですし、あらかじめ言っておいた方が、叶わぬ恋に落ちなくて済みますから。」
ど、どーゆーことでしょうか…。
「あ、あははー」
葵は笑うしかなかった。
「えっと、じゃあ、成嶋さん?流れを説明しますね。僕の席でいいでしょうか?」
「助かります。」
頭を仕事に切り替えねば!
「はいっ!」
元気いいなあ。
柳田は、物怖じしなくて、素直なところが、炯のお気に入りポイントなのだろう。
裏表のないそういう素直な人物を育てるのが、成嶋は好きなことを葵は知っている。
「よろしくお願いします。」
と葵が頭を下げると、
「柳田くん、先に言っておくけど、彼女は成嶋部長の奥様だから。」
と榊原の突然の宣言だ。
「はっ、はい?!」
突然で驚く、が、柳田はもっと驚いたようで、返事をした声が裏返っていた。
そんなに、驚かなくても…。
「あの、それ内緒でお願いします。」
口元に人差し指をあてて、目を笑ませる葵だ。
「大丈夫ですよ、葵さん。柳田は成嶋さんと面識あるので。今度一緒に仕事する予定ですし、あらかじめ言っておいた方が、叶わぬ恋に落ちなくて済みますから。」
ど、どーゆーことでしょうか…。
「あ、あははー」
葵は笑うしかなかった。
「えっと、じゃあ、成嶋さん?流れを説明しますね。僕の席でいいでしょうか?」
「助かります。」
頭を仕事に切り替えねば!