お見合いは未経験
「でも、先に榊原に相談してみろよ。ホントにすげーから。お前も、少しは現場に出ねーと。」
一緒に仕事している時は、成嶋に評価されたことはないと思っていたけれど、ロジカル、とか、少なくとも使える人材だと思われていたようだ。
そんな風に評価してくれていたとは、全く知らなかった。
「そうですね。」
「柳田くんも次長が帯同してくれたら、嬉しいんじゃね?」
「でも…いいんですか?」
柳田がじいっと榊原の顔を見る。
「声、掛けて下さい。出来る範囲で手伝いますよ。」
榊原はそう言って、柳田に笑いかけた。
すると、途端に柳田が顔を赤くする。
なぜ、柳田が真っ赤に?
「うわ…、ぜひ、お願いします!」
「久しぶりに見たなー。人たらし、健在だよなー。」
慣れている成嶋はにやにやと笑うだけだ。
ホント、この人にだけは言われたくないし。
「成嶋さんこそ、新婚生活、どうなんですか?」
「うーん、家帰ると電気ついてて、冬とかは部屋がほわっと暖かくて、てのはいいかなー。オレは外食多いからあんま家でメシ食わないけど、帰りが遅すぎる時はテーブルにおにぎりとかあると、結構嬉しい。」
ったく、この人はぬけぬけと。
そう言えば、目の前で振られたのだった。
榊原がちらりと見ると、成嶋は人の悪そうな笑みを浮かべている。
わざとか…。
こーゆー人だったよ。
榊原は、わざとのようにため息をついて見せた。
一緒に仕事している時は、成嶋に評価されたことはないと思っていたけれど、ロジカル、とか、少なくとも使える人材だと思われていたようだ。
そんな風に評価してくれていたとは、全く知らなかった。
「そうですね。」
「柳田くんも次長が帯同してくれたら、嬉しいんじゃね?」
「でも…いいんですか?」
柳田がじいっと榊原の顔を見る。
「声、掛けて下さい。出来る範囲で手伝いますよ。」
榊原はそう言って、柳田に笑いかけた。
すると、途端に柳田が顔を赤くする。
なぜ、柳田が真っ赤に?
「うわ…、ぜひ、お願いします!」
「久しぶりに見たなー。人たらし、健在だよなー。」
慣れている成嶋はにやにやと笑うだけだ。
ホント、この人にだけは言われたくないし。
「成嶋さんこそ、新婚生活、どうなんですか?」
「うーん、家帰ると電気ついてて、冬とかは部屋がほわっと暖かくて、てのはいいかなー。オレは外食多いからあんま家でメシ食わないけど、帰りが遅すぎる時はテーブルにおにぎりとかあると、結構嬉しい。」
ったく、この人はぬけぬけと。
そう言えば、目の前で振られたのだった。
榊原がちらりと見ると、成嶋は人の悪そうな笑みを浮かべている。
わざとか…。
こーゆー人だったよ。
榊原は、わざとのようにため息をついて見せた。