お見合いは未経験
意外とあるかも、とは思うが口にはしない。
「ねぇ?真奈は僕のことどう思ってるの。」
「好きです…。」
「顔が?」
時折、真奈が顔にぼうっと見蕩れていることがあるから、貴志の顔が好みの範囲内なのだろうということは分かる。
「それだけじゃ、ないです!」
そう言った真奈に、ぎゅうっと抱き着かれた。
これは予想外だった。
「優しいところも、可愛いって言ってくださるところも、あと、顔見たい、なんて。一緒にいてドキドキしますけど。でも、私、頑張りますから。ちゃんと、お話しも出来るようになります!だから、嫌いにならないで…」
「ちょ、待って。何でそんな話に。」
突然そんなことを言い出した真奈に、さすがの貴志も慌てた。
「だって、お店の人に、貴志さんは素敵な人だからきっと色んな人とお付き合いしてるから、って。」
誰だ、そんなことを言ったやつは。
「正直に言うね。否定はしないよ。この年だし、それなりにお付き合いはしたけどね、でも、結婚したいって思ったのは、真奈が初めてだ。ごめんね。」
「どうして謝るんですか?」
「そんなに不安に思ってるなんて知らなかったから。」
嫌いにならないで、なんて。
頼まれても嫌いになることなんて出来ないだろう。
「ねぇ?真奈は僕のことどう思ってるの。」
「好きです…。」
「顔が?」
時折、真奈が顔にぼうっと見蕩れていることがあるから、貴志の顔が好みの範囲内なのだろうということは分かる。
「それだけじゃ、ないです!」
そう言った真奈に、ぎゅうっと抱き着かれた。
これは予想外だった。
「優しいところも、可愛いって言ってくださるところも、あと、顔見たい、なんて。一緒にいてドキドキしますけど。でも、私、頑張りますから。ちゃんと、お話しも出来るようになります!だから、嫌いにならないで…」
「ちょ、待って。何でそんな話に。」
突然そんなことを言い出した真奈に、さすがの貴志も慌てた。
「だって、お店の人に、貴志さんは素敵な人だからきっと色んな人とお付き合いしてるから、って。」
誰だ、そんなことを言ったやつは。
「正直に言うね。否定はしないよ。この年だし、それなりにお付き合いはしたけどね、でも、結婚したいって思ったのは、真奈が初めてだ。ごめんね。」
「どうして謝るんですか?」
「そんなに不安に思ってるなんて知らなかったから。」
嫌いにならないで、なんて。
頼まれても嫌いになることなんて出来ないだろう。