お見合いは未経験
唇を頬に動かし、耳へと動かす。
くちゅ、とわざと音がするように舐めたら、真奈の身体がびくん、とした。
足の間に入れている膝がぎゅっと挟み込まれる。

「ん…んっ…」
「どうしたの?足、ぎゅってなってるよ。」
「…や、ぁっ…」
気持ち良さそうなので、少ししつこくしたかも知れない。

ちゅ、と音がする度に、びくん、とする反応が可愛らしい。ぎゅっとシーツを掴んで身体を硬直させているので、そっと手を掴んだ。

そして、自分の背中に手を回させる。
「こっち、掴んでごらん。すごくぞくっとしたら、ぎゅっとして大丈夫だから。」
「は…い…。」

その、潤んだ目、マジでヤバいんだけどね。
再度、キスから始める。
唇の感触がこんなに気持ちが良いと思ったことはなかった。
ずっと、していたいくらいだ。けれど…

貴志は唇を頬に移し、首に口付ける。
「あ、…あんっ…」
ぎゅっと抱きつかれる。

「やだ…。恥ずかしい、です…」
「何が?」
「こ、声…が…」
「いいよ。いっぱい聞かせて?感じてるから、声出ちゃうんだ。それに、真奈に声出させたい。真奈、感じやすくて可愛い。」

「恥ずかしい…っ。」
「これで?」
服の上からふわっと胸に触れた。服の上から、尖った乳嘴の先を探りあて、軽く引っ掻く。

「あっ、や…」
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