極上御曹司と授かり溺愛婚~パパの過保護が止まりません~
少ししてカジュアルなシャツとスリムなデニム姿の朔也さんが現れた。ちょうど重箱ふたつを並べたところで、それを見た彼がうれしそうな顔になる。
「おいしそうだ。美月が作ってくれたのか?」
「お母さんに教えてもらいながらなんだけど、手際が悪くて。見た目が悪いでしょう? あ、でも、味だけはお母さんと同じ……だと思います」
「見た目も悪くない。綺麗に並べられているじゃないか。食べるのが楽しみだ。飲み物を持ってくる」
立ったまま彼を待っていると、朔也さんは緑茶のペットボトルを持って戻ってきた。
「私はタクシーで帰るから、ビールを飲んでください」
朔也さんはお酒に強い。ビールやシャンパン、バーボンなどが好きで、運転をしないときには飲むのも知っている。
「タクシーなんかで帰せないよ」
「でも、朔也さんは明日もお仕事だし。疲れちゃうから」
「美月、俺が疲れるとか気にしなくていい。気遣いは無用だといつも言っているだろう?」
「う……ん……」
まだ強情にもはっきりしない私の腕を引っ張ってラグの上に座らせると、朔也さんも隣に腰を下ろした。
「タクシーで帰らせても心配だ。だから俺が送っていくのが一番なんだ」
「朔也さん、ありがとう」
「ちゃんと送り届けるから。土日、君は手を伸ばせば触れられるところにいたのにできなくて、美月不足なんだ」
彼は首を伸ばして私の唇に重ねる。
「私も……」
「おいしそうだ。美月が作ってくれたのか?」
「お母さんに教えてもらいながらなんだけど、手際が悪くて。見た目が悪いでしょう? あ、でも、味だけはお母さんと同じ……だと思います」
「見た目も悪くない。綺麗に並べられているじゃないか。食べるのが楽しみだ。飲み物を持ってくる」
立ったまま彼を待っていると、朔也さんは緑茶のペットボトルを持って戻ってきた。
「私はタクシーで帰るから、ビールを飲んでください」
朔也さんはお酒に強い。ビールやシャンパン、バーボンなどが好きで、運転をしないときには飲むのも知っている。
「タクシーなんかで帰せないよ」
「でも、朔也さんは明日もお仕事だし。疲れちゃうから」
「美月、俺が疲れるとか気にしなくていい。気遣いは無用だといつも言っているだろう?」
「う……ん……」
まだ強情にもはっきりしない私の腕を引っ張ってラグの上に座らせると、朔也さんも隣に腰を下ろした。
「タクシーで帰らせても心配だ。だから俺が送っていくのが一番なんだ」
「朔也さん、ありがとう」
「ちゃんと送り届けるから。土日、君は手を伸ばせば触れられるところにいたのにできなくて、美月不足なんだ」
彼は首を伸ばして私の唇に重ねる。
「私も……」