極上御曹司と授かり溺愛婚~パパの過保護が止まりません~
リビングに入るガラスの引き戸を恐る恐る開けた先に、ソファに座りハンカチを持ちながら泣きじゃくる姉がいた。
ソファのところで立ち困った表情をしていた母が私に気づく。
「美月、おかえりなさい」
「ただいま。今、お姉ちゃん離婚って……」
ひとり掛けのソファに座る父は弱ったような顔をしている。
「そうよ! 男なんて浮気しか頭にないんだから! もう一緒にいられない!」
土曜日はあんなに仲がよかったのに、この状況……どうしたの? 浮気しか頭にないって。
「美月、あなたも今にそうなるわよ!」
突然怒りの矛先が私に回ってきて言葉を失う。
「郁美! いい加減にしなさい。朔也くんと良幸くんは違う人間だ」
父が叱責しているうちに、母が私をキッチンの方へ呼び寄せる。
「郁美の言葉は気にしないでね」
「うん。どうしたの?」
母にうなずきながらも、姉の状況がわからなくて聞き出そうとした。
「今日、大学の友人に会いにいくからって良幸さんと別行動だったの。夜までの予定を切り上げてホテルの部屋に戻ってみたら、良幸さんが女性と……」
母は言葉を切った。その後は話しづらそうだ。
ソファのところで立ち困った表情をしていた母が私に気づく。
「美月、おかえりなさい」
「ただいま。今、お姉ちゃん離婚って……」
ひとり掛けのソファに座る父は弱ったような顔をしている。
「そうよ! 男なんて浮気しか頭にないんだから! もう一緒にいられない!」
土曜日はあんなに仲がよかったのに、この状況……どうしたの? 浮気しか頭にないって。
「美月、あなたも今にそうなるわよ!」
突然怒りの矛先が私に回ってきて言葉を失う。
「郁美! いい加減にしなさい。朔也くんと良幸くんは違う人間だ」
父が叱責しているうちに、母が私をキッチンの方へ呼び寄せる。
「郁美の言葉は気にしないでね」
「うん。どうしたの?」
母にうなずきながらも、姉の状況がわからなくて聞き出そうとした。
「今日、大学の友人に会いにいくからって良幸さんと別行動だったの。夜までの予定を切り上げてホテルの部屋に戻ってみたら、良幸さんが女性と……」
母は言葉を切った。その後は話しづらそうだ。