貴方は私の光です。

前日譚

「ぐふっ……ぉまえ…なんで」

「ははっ、なんで？だってよｸｸｯ」

不気味に笑うその男はまるで悪魔のようだ

「あぁ、こいつまだ自分が何をしたのか分かってねぇんだな」

もう1人の男が殴られすぎてもう原型も保っていない男の髪の毛を掴んだ

「お…れが…何をした…っていうんだ…」

髪を掴まれた反動で初めて男の顔を見た

月明かりの逆光で眩しくて殴られている男は目を細めた

その悪魔のような男たちは殴られ原型も留めていない男の顔を見て狂ったように笑う

その男が何か言おうとした瞬間辺りにサイレン音がこだまする

「あーあ来ちゃったじゃん警察」

「ってことで逃げますか」

髪を掴んでいた手を払い立ち上がったその男たちの腕には刺青が入っていた

「行くぞ


















"悪魔"«ｻﾀﾝ»」