貴方は私の光です。
「星夜ね、ねぇ君名前は?」

座っている彼の方が立っている私のことを上目遣いで見るからドキッとする

「わ…たしは清原林ですよろしくお願いします」

彼は15年間生きてきて1度も関わった事がないような人種だった

「僕は成川 冬馬 «ナルカワトウマ»よろしくね」

右手を差し出して私に握手を求めてくる彼に答えるように私も右手を差し出して握手をする

その彼の手は白く小さかった

「それで林ちゃんは新入生?」

笑顔で聞いてくるけどその笑顔の裏に何かがあるようで何が不思議な恐怖感が私を襲う

「うん、冬馬くんは?」

「僕?僕は留年してるから2年生本当は3年生だよ」

指で2を表して私に向けてくる彼は子供のようで17歳というのは信じられなかった

「そうなの、それで私はあの…」

私がそう言い顔を秋の方に向けた瞬間秋の後ろの方にあった時計が視界に入る

「ってごめんなさいもう時間だ」

頭を下げて入ってきた扉に向かい「失礼しました」と元気よく言って私はこの不思議な教室から出ていった






「それでなんで女なんか連れてきたの?」

さっきとはうってかわり冷たく言い放つ

「星夜の言ってた女に似てんだよ」

懐かしむように目を細める秋が冬馬を見ずに言う

「それだけ?」

怪しむように秋の方を見るがほんとにそのようで秋を見るのを辞めた

「星夜は気に入るよ…きっと」




こんな会話をしているとは知らず林は長い長い廊下を走っていた
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