貴方は私の光です。
「おはようお父さん」

スーツをビシッと着た見るからに真面目そうな人が私のお父さん

「おはよう林«リン»」

貼り付けたような笑顔を私に向け出来上がったばかりのパンにジャムを塗り私に渡す

「今日はパパお姉ちゃんの入学式行くの?」

鈴がお父さんに首を傾けて聞く

「今日は仕事だから行けないんだ」

私にはしないような笑顔を鈴に向けて頭を撫でる

「ごめんな林」

鈴に向けていた笑顔を直ぐに普段の顔に戻し私の方を向く

それを見て思わず吐き気がし

「いらない、」

そう言って洗面器に行った
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