貴方は私の光です。
校門前に来ると早すぎたせいかまだ誰も居ない

「あれ?新入生?」

後ろから男の人の声がして少し肩が揺れた

後ろを振り返ると茶髪のお世辞とも真面目とは言えない制服を着崩した男がいた

だけど顔は整っていて多分モテるんだと思う

「まぁ、」

この男のことを無視する訳にもいかず一応返事を返す

「ふーん、」

って聞いてきた癖に返事が素っ気ないな

「じゃっ」

興味無さそうに私の横を通り過ぎていき校内に入っていった

ここからだった

ここから私の運命という歯車は大きな音を立てて動き出したのだった
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