私達には、関わらないで!!

卒業の式典には
芽依は出席しなかった。

これで父の話が
本当だったとわかる

芽依は、絶望しただろう
俺は、自分の家の話しを
していない。

隠していたわけではない。
芽依は、俺が石川の人間だとしても
変わることはない。

それはわかっていた。
だが俺は、石川を継ぐつもりが
なかったから言わなかった。

実は、大学の一年の時から
仲間と会社を起こしている

まだまだ、石川の足元にも
及ばないが
父には、わからないように
経営者は仲間の名前で
メンバーは三人だ。
経営コンサルタントとして
海外にも手をのばしている。

こちらは、数年で足固めは出来る。
後三年で陽真が卒業する
それまでは、やりきる
陽真の為にも。

芽依の事は気になったが
会えて触れずにいた。
芽依の安全のためにも

芽依、待っていてくれ
芽依·····芽依······
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