私達には、関わらないで!!

兄の恋人は
前園 芽依さん。

教育学部を卒業して
教員採用試験にも合格して
配属先も決まっていたのに
配属前にいきなりの辞退

大学の卒業の式典にも
出席していない。

卒業日の前日に
彼女のマンションを尋ねた人物がいた。
林だ。
あいつ、何かをしたはずだ。

彼女から玄関を追い出された···とか
その時、封筒を彼女から
投げつけられた····とか
どうせ、金だろう。
親父のやりそうな事だ。

それに兄には、許嫁がいる? と。

赤木財閥の赤木 雨音さん
兄より5歳も年上だ。

金にしか興味のない人で
儲かる事はなんでもやる
そんな手腕を持っている
兄とあうはずがない。

この政略結婚は保留となっている。
なぜ···兄が動いた?

それに前園さんは、
実家に帰っていたのに
実家を出て鎌倉にいる
どうやら、父親の弟の所に身を
寄せているらしい
教育者の父親みたいだが
何があったのか

前園さんのいる鎌倉に
足を運ぶ。
レストランで働いていた。
ソライルと言う名前のレストラン
前園さんの伯父さんのお店

何度か、近くまで行くが
彼女自身には会えていない。
綺麗な人だったはずだが···
きちんと見ていないが
わかるだろうか?

その時、兄の秘書からLINEが。
彼と連絡を取り合うようにした。
兄についてだ。

彼には、正直に弟だと告げて情報を
知らせて欲しいとお願いした。

彼の名は、早乙女と言った。
その早乙女さんから
〔専務が倒れて
病院で点滴をしていましたが
専務室に戻りソファーに横になっています。〕
と、きていたから
〔連絡ありがとうございます。〕
と、返した。

俺は、レストランに入り
直接、前園さんについて尋ねた。
だが、そんな人はいないと
言われてしまった。

俺は、甘く考えていた
きっと会えばわかると
何度か、レストランに行き
尋ねたが、嫌な顔をされるようになり
警察に通報されるのも
厄介だから語らずに
レストランで食事をする日々を送る。

ソライルの料理は美味しかったから
メニューにのっているものは
全て食べようと思っていた···ら····

「あの?」と声をかけられた
綺麗な人だが、一瞬わからずにいたが
「前園さんですか?」
と、自分の名前を名乗り
「悠真の弟で陽真と言います」と
告げると·····
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