私達には、関わらないで!!

悠真の疑問に
「俺が答えよう。」と伯父さん。

「芽依は、実家に帰ってからも
石川の人の言葉と悠真君の裏切りに
何日も泣いて
落ち着いたときに母親と
マンションの解約をしたんだ。

先生としての配属先も決まって
いたんだが······」
と、伯父さんは、私の顔を見たから
頷くと
「ゆかり。」
と、名前を呼ぶと
ゆかりちゃんが陽菜乃の手を引いてきて
ひなは、私を見つけると
パァっと喜んで
「ママっ!!」
と、膝をついて待つ私に抱きついた。
私も抱き締めてから
「ゆかりちゃんの言う事きいた?」
「うん、ひな、おりこうさんね?」
と、ゆかりちゃんに言う陽菜乃
ゆかりちゃんも
「うん。とってもね。」
と、言ってくれると
ほらね、と言う顔をする
それから、陽真君を見て
「ああっ、おじちゃん!!
  今日は、なみだないね。」
と、言うと
陽真君は、罰が悪い顔をしながら
「こんばんは、陽菜乃ちゃん。
この間は、ありがとうございました。」
と、言うと
「うん。ママはとっても優しいから
助けてくれたでしょ?」
と、言うから
私は、陽菜乃の頭を撫でて
「陽菜乃、紹介するね。
この間のお兄ちゃんは、陽真君
こちらは、早乙女さん
この人は·····
と、悠真で止まると
陽菜乃は、私の顔を見て
「ママ~?」と、言うと
「陽菜乃のパパだよ。」
と、理伯父さん。
「ひなの···パ··パ··?」
と、陽菜乃が私をみるから
「うん、陽菜乃のパパで悠真君だよ。」
と、言った。

陽菜乃が登場してから
悠真と早乙女さんは、固まっていた

陽菜乃が陽真君を知っているとわかり
陽真君をにらむ素振りもする悠真に
陽菜乃は、近づいて行き
「パパ?陽菜乃だよ。」
と、言うと
悠真は、パラパラと涙を
こぼしながら
「おいで、ひなの」
と、言って手を出す。

抱き上げるのは無理だから
私が悠真の膝に陽菜乃を上げると
悠真は、陽菜乃を抱き締めて
「ごめんね。ごめん。」
と、何度も言っていた。

その姿に、私もゆかりちゃんも
涙が溢れた。
「わかっただろうが
陽菜乃がお腹にいることが
わかると兄貴は、
あっ、芽依の父親は
怒って父親の名前を問いただした
だが、石川に関知するなと
言われていたし
兄の教育者としての道を
潰す事ができない芽依は
口にすることはなかった
むろん、母親にも絶対に口にするな
と頼みこんで。
父親は、配属先に断りをいれてから
でていけと
身重の芽依を追い出したんだ。
芽依に娘に守られていることも知らずに。
バカだよ。兄貴は。
義姉から俺に連絡がきて
俺は、芽依を預かった。
芽依は、何も悪い事はしていないのに
教員の道を父親を無くした。
義姉は、陽菜乃の事も大切にしてるがな。」
と、言うと
陽真君は、土下座をして謝った。
「陽真君、服汚れるから」
と、言うが頭を横にふる
悠真は、陽菜乃を抱き締めながら
「すまない、本当にすまない。」
と、言うから
陽菜乃が
「ママ、パパごめんなさい
いってるよ。いいよは?」
と、言うから
「うん、そうだね。
悠真も陽真君も過ぎた事だよ。
もう大丈夫。
理伯父さんがいたから
私と陽菜乃は、今があるの
ゆかりちゃんも一緒にいてくれて
陽菜乃を可愛がってくれてるから。」
と、言った。

陽菜乃は、悠真の膝から降りて
陽真君の頭をヨシヨシしてから
悠真のとこに戻り
体調が悪いと思ったのか
悠真の手を自分の手で繋いで
立っていた。
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