私達には、関わらないで!!
7章

···不穏な影


そんな幸せな日々が
    続いていた中·······

「ここに、前園 芽依と言う女性が
働いていますよね。
どちらにいらっしゃる?」
と、オーダーメイドのスーツをきた
女性と目付きの悪いスーツ姿の男性が
ソライルにやってきた。

バイトの葵君に訊ねたみたいだが
「そんな人いませんよ。」
と、葵君が答えると
「まぁ、いいわ。
せっかくきたのですから
何か頂きましょうか?」
と、女性が言うと男性は
女性を座らせて自分も席についた。

その様子を奥で見ていた芽依の手が
振るえていたから
理は、男が林だとわかった。

ゆかりは、芽依の手を握りしめる。
葵君がオーダーを取り
食事をする間、黙ってみていた。

食事が終わり、支払いをしている時に
「前園さんがここに居るのは
調べているからわかっているの。
石川 悠真さんについて
話がしたいから連絡するように伝えて。」
と、言うと
レジに立つゆかりちゃんに
小声で「ここ潰すのは簡単なのよ。」
と、言うと男性を連れて
出て行った。

ゆかりちゃんは、頭にきて
睨みつけていたが·····

店が終わってから
「伯父さん、ゆかりちゃん
ごめんなさい。
葵君も巻き込んでごめんね。」
と、言うと
葵君は、
「あんな気持ち悪い女や男に
負けませんよ。」
と、言ってくれた。

伯父さんもゆかりちゃんも
「関わる必要ない。」
と、言ってくれた。
だが、芽依は
「あの女性と話してみる。
何回も来られると
ここにも迷惑だし嫌だから。」
と、言うと悠真に話すように
と、伯父さん。

その夜、悠真からの電話の時に
女性とあの時にきた林と
言う人が来た事を伝えると
「こちらで考えるから絶対に関わるな。」
と、言われた。

それからは、陽菜乃の話や
悠真の体調の話をしてから
電話を切った。

私になんの用事があると
言うのか
あの時の林と言う男性の
あの目····気持ち悪い·····
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