私達には、関わらないで!!

···父との再会


皆でワイワイしている時····

理伯父さんが
「陽真君も卒業して
色んな事が始まる良い時期だと
思うんだ。
うちのバカ兄貴にも
鉄槌を落としてくれよ。
教育者として妊婦の芽依を
追い出すなんて信じられないんだ。」
と、言うと
「理さん····」
と、ゆかりちゃんが心配する中
お義母様は、
「そうね。
悠真と芽依ちゃんの為にも
そして、陽菜乃ちゃんの為にも
前に進みましょう。」
と、私達に伝えると

「それでは、義姉に連絡取ります。」
と、伯父さんは言い
「悠真、私も一緒に行きます。」
と、お義母様は言ってくれた。

伯父さんは、
「芽依、きちんと話して来い。
だからといって、
俺もゆかりも、お前と陽菜乃から
離れる気持ちは、全くないからな。」
と、言ってもらえて
「···あり··が····と···う····」
伯父さんの気持ちが嬉しかった。

ゆかりちゃんの優しさが
嬉しかった。

そんな私を悠真は
涙を拭きながら抱き締めてくれた。

陽真は、そんな皆を見ながら
必ずこの人達を守る
と、改めて思った。

しなくても良い苦労を····
言われなき言葉を·····
我が父親ながら情けなくて
腹立たしい
そんな思いだった。

俺は、兄の代わりに石川を守り
石川に勤める全従業員を
そしてその家族を
俺の家族を必ず守る
そう心に固く誓った。
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