【改訂版】CEOは溺愛妻を杜に隠してる
「さすが。自身への虫除け対策も、しっかりしてるんだー。ひかるちゃんを、ちょっとでも不安にさせたくないのね。やるじゃない」
玲奈ちゃんがぼそぼそいう。
「なんか言った?」
「ううん。いいから、続けて」
「私が喜んじゃった服、全部買ってくれちゃった……っ」
気がつくと店員さんがたくさんの服をたたんではタグをレジの読み取りに通していた。
そして隠岐さんがカードを渡してしまった。
『なんで買っちゃうんですか!』
『ひかるが俺の選んだ服を着てくれれば、俺が嬉しいから』
店を出てから文句を言えば、いい笑顔で返される。
『む、無駄使いしちゃ駄目です……』
やっとのことで抗議すれば。
『愛している女性へ投資する以上に賢い金の使い方があるなら、教えてくれ』
聞き返されて、どうして私に口を開けたり閉めたりする以外のことができようか。
目をそらしてしまったら、あごを優しく持ち上げられた。視線を捉えられる。
ひいいっ、変顔しちゃいそう!
『男が女に服を贈るのは、脱がしたいからだと覚えておいて』
甘さを滲ませたバリトンの声や物騒な言葉を投げてきては、私に『雄』を意識させてくる。
玲奈ちゃんがぼそぼそいう。
「なんか言った?」
「ううん。いいから、続けて」
「私が喜んじゃった服、全部買ってくれちゃった……っ」
気がつくと店員さんがたくさんの服をたたんではタグをレジの読み取りに通していた。
そして隠岐さんがカードを渡してしまった。
『なんで買っちゃうんですか!』
『ひかるが俺の選んだ服を着てくれれば、俺が嬉しいから』
店を出てから文句を言えば、いい笑顔で返される。
『む、無駄使いしちゃ駄目です……』
やっとのことで抗議すれば。
『愛している女性へ投資する以上に賢い金の使い方があるなら、教えてくれ』
聞き返されて、どうして私に口を開けたり閉めたりする以外のことができようか。
目をそらしてしまったら、あごを優しく持ち上げられた。視線を捉えられる。
ひいいっ、変顔しちゃいそう!
『男が女に服を贈るのは、脱がしたいからだと覚えておいて』
甘さを滲ませたバリトンの声や物騒な言葉を投げてきては、私に『雄』を意識させてくる。