友達の夜、恋人の朝、あいまいな夜明け
タカユキは私に覆いかぶさり、ゆっくりと私の中に入り込んできた。
そして、ちいさく息をもらして、呟いた。
「唯…」
私は、タカユキの肩をぎゅっとつかんだ。
しがみついていないと、知らない場所に放り出されてしまいそうな気がした。
私のカラダの中は、熱いタカユキのカラダで、苦しいくらいにいっぱいになった。
「唯…」
タカユキがまた言った。
「唯、ずっと…」
タカユキの腰がゆっくりと動く。
「ずっとこうしたかった。」
私のカラダを、雷が走るような衝撃が走った。